2015-01-01から1年間の記事一覧

目出度くも 春を迎えむ 心なら 引かれ玉に 餅を食わすな

新春は身も心もすっきりして、おめでたい気分で迎えたいもの。 ならば「損失の出ている株を抱えたまま年を越すべきではない」という趣旨である。 「引かれ玉」とは損が出ている株のこと。そんな株なら年内に処分してさっぱりしたい。 新年まで寝かしておいて…

待つは仁、向かうは勇、利乗せは智の得

奥が深く難しい言葉だ。儒教の教え「五常の徳」が出典のよう。 要は投資の心得として「あせりを戒め、待つことの大切さ」を説いた格言だ。 「待つ」ことの大切さについて例えぱ「商いは、急がず時を待て」や「相場は明日もある」「売り買いは三日待て」など…

ドタバタは避けよ

株の売買の心得として、この言葉通り「ドタバタしてはダメだ。常に冷静であれ」という教え。 プロの投資家といえど、思惑がたてつづけに外れることだってよくある。外れた時に、いかに冷静に対処できるかが大事なのだ。 俗に言う「ドタバタ貧乏」にも通じる…

指を惜しんで掌を失う

言葉から想い浮かぶのは作業場で機械に指を巻き込まれた事故の光景だ。 ちょっと恐い表現だが、事故の実害を最小限に食い止めようと、指1本を犠牲に切断。 害が掌全体に及ぶのを避けるという悲壮な決断場面をにおわせる。格言の趣旨は「小さな損をいつまでも…

見ざる、聞かざる、言わざる

ことわざの本来の趣旨は他人の過ちや自分に都合の悪いことなどは「見ない、聞かない、言わい、ない」ことだという意味。いわゆる処世術を説く。相場格言に生かされた解釈は「やたら情報ばかりに目を向けるな、他人の意見を聞き過ぎるな、自分の売買相場観な…

無駄使いする金あれぱ 相場せよ 長者になれる真の近道

言葉の通り、いかにもわかりやすい格言だ。「無駄遣いするような金があるなら株に投資しよう。それが金持ちになれる本当の近道だ」と。 誰だって豊かな暮らしのできる金持ちになりたい。無駄遣いせず、コツコツと蓄えて将来に備えるのもいい。だが、それは、…

中国が景気減速でも原油爆買いの理由

原油相場が乱高下する中、市場では中国の原油調達の戦略に注目が集まっている。中国経済の減速は、原油の需要鈍化を意識させ、原油の先物価格を押し下げている。しかし、現物の原油を取引するスポット市場に目を向けると、異なる風景が見えてくる。中国の石…

8月24日夜の円急騰の際に何が起こったのか

25日の東京市場で円相場は1ドル=120円台を一時回復した。だが市場参加者の緊張は今も緩んでいない。前日夜の突然の円急騰劇の記憶が消えず、いつ円高が再燃するかと身構えているからだ。 日本時間24日22時10分。ほんの1-2分の出来事だった。1ドル=119円近辺…

新たな局面入りの通貨戦争

世界の「通貨戦争」は11日、新たな局面に突入した。中国による予想外の人民元切り下げで各国の通貨安競争が始まり、世界的な金融緩和がさらに長期化する恐れが出てきたためで、場合によっては米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期さえ後ずれするかもしれない。…

東芝の不正会計問題で監査法人は被害者か共犯者か

なぜ歴代経営者が利益の「かさ上げ」を指示してきたのか、それに対して監査法人はどんな対応をしてきたのか。東芝の不正会計問題で、同社が設置した第三者委員会が出した報告書は、ほとんど肝心なことに答えていない。さらに謎が深まったと言ってもよいだろ…

中国市場の歪みはきっと跳ね返る

中国当局が相次いで打ち出した異例の株価支援策。それがうまく行かないと考えるのは、勇気があり余る投資家だけだろう。一方、それがうまく行くと考えるのは、愚か者だけだ。 今の中国株に関して選択の余地があるなら、正しい態度は傍観者として様子を見守る…

自然災害に備えるのは預貯金か保険か

「最近、火山の噴火や地震が相次いでいる。5月29日に鹿児島県の口永良部島新岳が噴火。翌30日には小笠原諸島西方の深さ682kmでマグニチュード8.1の地震。さらに今月16日、長野県と群馬県境の浅間山が噴火するなど、不安が広がっている。自然災害には、避難の心構えな…

一粒万倍努力から

「一粒万倍」の言葉は「一粒のタネであっても畑にまけばやがて万倍の粒を生み出す」という意味である。 出典は『報恩経』。仏法ではちょっとした善行でも多くの善果が得られる」ということ。ひいては「わずかなものから大きな利益が育つ。だから些細なもので…

ミセス・ワタナベ 今回も投機筋に敗北?

外国為替市場でヘッジファンドなど海外投機筋との激しい攻防を繰り広げてきた日本の個人投資家(ミセス・ワタナベ)が、ついに白旗を揚げたとの見方が出ている。 投機筋主導のドル高・円安が続くなか、巨額のドル売りで対抗してきたミセス・ワタナベだが、つい…

円安とミセス・ワタナベの動向に注目

円安が止まらず、2日には節目の1ドル125円を突破した。今後も「米経済の強さ」に着目した円売りドル買いが増えるとの見方も根強い。 円相場が一段と下落した場合に注意すべきなのは、外国為替証拠金取引(FX)で逆張りのドル売りを大幅に拡大してきた日本の個人投資…

懸念される2銘柄のストップ安

英FTSE100種総合株価指数2.3%高、ドイツ株式指数(DAX)2.6%高、そして米ダウ工業株30種平均が1.5%高で2カ月ぶり高値――。順当な英国総選挙や米雇用統計を受けて大幅高となった欧米市場に続いて始まった11日の東京株式市場。開始15分後に前営業日比300円44銭高…

一粒万倍努力から

「一粒万倍」の言葉は「一粒のタネであっても畑にまけばやがて万倍の粒を生み出す」という意味である。 出典は『報恩経』。仏法では「ちょっとした善行でも多くの善果が得られる」ということ。ひいては「わずかなものから大きな利益が育つ。だからささいなも…

6月利上げサプライズはないと思うが…

米利上げの時期は「9月以降」が主流派となった今、金融市場の最大のサプライズは「6月前倒し利上げ」か。今のマーケットは、利上げの執行猶予が延長されたと読み、すっかり流動性相場モードに入っている。しかし、ちゃぶ台返しのリスクは依然として存在する。利上げ最終…

「ふるさと納税元年」の成果は

"ふるさと納税元年"だった14年。そんな年にたくさんの寄付を集めた自治体はどこだったのか。 堂々の1位を獲得したのは、長崎県平戸市だ。何と13億円近くを集めている。さぞや以前からPRに力を入れているのだろうと思いきや、平戸市が本格的にふるさと納税に…

消費税10%増税時の富裕層所得増税案浮上

4月1日で消費税率8%への引き上げから1年が経過するが、政府部内では早くも10%への引き上げ時の景気落ち込み対策が水面下で議論されている。 8%増税で想定を超えた長期間の影響が出た点を踏まえ、一定規模の経済対策が欠かせないとの声が浮上。同時に財政目標…

北風の太陽光

経済産業省は24日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で、15年度の価格案を示した。主に企業が持つ大型(出力10kW以上)の太陽光発電は7月から1kW時当たり27円(税抜)とし、14年度と比べ5円下げる。家庭での10kW未満の太陽光発電は4月から33-35円に下げ…

鳴かずんぱそれもよろしいホトトギス

徳川家康の「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」をもじった、あの経営の神様松下幸之助氏の言葉だ。相場の世界に通じる金言といえる。 趣意は「あわてず騒がず冷静な判断を…」という相場の心得だ。自分の思い通りには動かないのが相場である。「相場は人…

原油ほど下がらぬガソリン価格

原油価格の下落を受けて、ガソリンが値下がりしている。店頭価格は前週まで25週連続で下落し、直近高値の2014年7月と比べて約16%安い。ただ、この間に原油価格は6割程度下がっており、原油に比べて下げ幅は小さい。 店頭価格のうち、原油代が占める割合は4割程度だ。…

GPIFは過去最高運用資産額

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が12月25日発表した7-9月期決算は、収益が3兆6223億円となり、運用資産額は過去最高の130兆8846億円になった。国内株の値上がりに加え、円安で外国資産の評価額が膨らんだ。10月末に公表した新しい資産構成の目安に向けて、国…