2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ECBが蹴とばしたバンキア救済計画

スペイン政府は欧州中央銀行(ECB)の資金供給を受けて大手銀バンキアの資本増強を行う計画を発表したが、欧州当局者によると、この案は受け入れられないとしてECBににべもなく拒絶されたという。 スペインは債券市場での資金調達コストの上昇に直面し、1800億…

三井住友信託に2度目の課徴金勧告

公表前の公募増資情報を入手し、不正な取引で利益をあげたとする増資インサイダー取引問題で、証券取引等監視委員会は29日、金融庁に対し、増資の主幹事だった野村証券を金融商品取引法違反で行政処分するよう勧告する方針を固めた。 現行法では、実際にイン…

ゴミ株のお家事情

このところの軟調な相場展開で、株価が安値を更新する企業が増えている。とりわけ"危険水域"とされる100円を大きく割り込んだり、上場来安値を更新した有名企業は、それぞれの"お家の事情"を抱えているようだ。その深刻度はいかほどか…。 24日の取引時間中に…

JGB調査のブルベア指数は2週連続の悪化

ロイターが実施した週次JGB調査(第47回)で、市場の強弱感を示すブルベア指数はプラス3(前回プラス20)と2週連続の悪化となった。 高値警戒感が強まる中で、前回調査から参加者のマインドに陰りが出ていたが、今回はその傾向がより鮮明となった。中でも、証券…

1日1店が消える街の書店

街の本屋が次々と消えている。ネット社会の広がりと長引く不況を背景に本を購入するマインドが縮小。調査会社の調べでは、1日に1店の割合で消えているという。待ち合わせや暇つぶしにも貴重だった巷の空間が虫の息だ。 東京・新宿の大型書店「ジュンク堂新宿…

義務規定少ない“大甘”の生活保護法

厚生労働省と全国銀行協会が、生活保護認定にあたって金融機関の「本店一括照会方式」実施で合意する見通しとなったことは、生活保護費の不正受給防止に向けた前進といえる。 ただ、これは申請者や扶養義務者の収入、資産を把握するため、社会福祉事務所が金…

ギリシャをめぐる2つの新造語

ユーロ危機、ギリシャ問題をめぐって2つの新しい造語が話題になっている。 ひとつは「ドラクマゲドン(Drachmageddon)」。ギリシャが01年のユーロに加盟時に宇宙へとはじき飛ばしたドラクマが、隕石のように地球に舞い戻り、全てを破壊してしまうという話で、…

ギリシャのユーロ圏離脱に備える各国

ユーロ圏当局者は、ギリシャのユーロ圏離脱に備え、ユーロ圏各国が個別に対応策を用意する必要があるとの認識で一致した。3人の当局者が23日明らかにした。 ユーログループ作業部会が22日、電話会議で合意したという。 当局者の1人は「ユーログループ作業部…

下げ止まらないフェイスブック株

交流サイト(SNS)最大手フェイスブック上場後の株価は上場3日目も続落、業績見通しを引き下げる一方で売り出し株式数を上積みした判断が裏目に出たという指摘も出ている。22日には主幹事を務めた米モルガン・スタンレーのアナリストが上場直前に一部の投資家…

防衛費削減でNATOに不安要因

49年の設立から60年以上の歴史を持つ北大西洋条約機構(NATO)は、近代史上まれに見る強大な軍事同盟といえる。20-21日にシカゴで開催されている首脳会議に出席した28人は、NATOの功績を誇るべきだ。旧ソ連の野心を40年間にわたり封じ込めた。旧ユーゴスラビア…

焦げ付きちらつくギリシャの銀行

アテネの銀行関係者によると、ギリシャの預金者は5月14日、15日の両日で銀行口座から推定12億ユーロを引き出した。だが、ユーロ圏やギリシャの銀行当局者は、金融機関での本格的な取り付け騒ぎは起きていないと主張する。 6月17日の再選挙後に政府が樹立され…

ギリシャ国民が現実を見始めた

ギリシャは17日にMARC/ALPHAが行った最新の世論調査で、6日の投票では第一党となりながら、その後の世論調査で2位に甘んじてきたND(新民主主義党)が23.1%の支持率を集め、1位に返り咲いた。 6日の選挙後の世論調査でトップをとり続け、6日の選挙では第二党と…

市場の期待には応えきれなかったフェイスブック株上場

期待の超大物ルーキーも、市場のピンチを救うことはできなかった。18日の米株式市場で話題をさらった交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(FB)の新規上場だが、終値は公募・売り出し価格の38ドルを上回るのがやっと。FB株の伸び悩みにつれてダウ工業株30種平…

フェイスブック人気に群がるあれこれ

18日に米ナスダック市場に上場するSNS最大手の米フェイスブックに対し、国内の投資家や証券各社も熱い視線を向けている。国内外のSNS関連株に投資する投資信託の販売が伸びているほか、証券各社は独自の関連企画を提案。時価総額で世界最大規模となるIT企業…

ギリシャ国民がパニック寸前

6月の再選挙を控え、ユーロ圏にとどまれるかどうかの瀬戸際に立つギリシャで、銀行預金を引き出す動きが加速している。パプリアス大統領は「パニックに発展しかねない恐れ」があることに言及した。これは大統領と各党党首との会談議事録で明らかになった。 …

家電量販店再編はこれから

ビックカメラによるコジマ買収をきっかけに、家電量販店業界の再編が加速しそうだ。ガリバー的存在のヤマダ電機をビックやエディオン、ケーズホールディングス、ヨドバシカメラらが追撃する構図。流通業界に詳しいアナリストは「ズバリ標的となるのは2社。こ…

インドが重くする金の上値

春の需要期にもかかわらず、宝飾向けを中心に売れ行きが鈍い。世界最大の金の消費国であるインドの市場動向について、関係者からため息が漏れている。インドでは、昨年後半から通貨ルピー安の影響で現地通貨建ての金価格が高止まりしている。これに経済成長…

DeNAやグリーがあっさり消費者庁に恭順の意を示した理由

射幸心をあおるとして問題になっている携帯ゲーム「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」。消費者庁は景品表示法に照らし「違法」と判断し、近くガイドラインを策定して規制する。これに慌てたゲーム業界は、モバゲーを運営するディー・エヌ・エー(DeNA)やグ…

スワップポイントに会社間格差の訳

オーストラリア準備銀行(中央銀行)が0.50%の利下げに踏み切った1日、豪ドル相場は対円で一時1円超も下落した。外国為替証拠金取引(FX)でも、豪ドル円取引が活発化、店頭FXのセントラル短資FXによると、「金利差を目的に中長期で運用する投資家が、利益確…

強弱は いうより聞けよ 相場道 聞いて益あり 言うて得なし

相場の見通しや有望株について、得意げにあれこれ理屈を言いたがる人がよくいる。そんな人ほど相場下手。聞き上手こそ成功への道というのが格言の趣旨。 人の話に耳を傾ければ、いい情報も入ってこようし、知識も増す。だから成功する。話し上手、しゃべりた…

一時9,000円割れまで沈んだ日経平均株価

10日の東京株式市場は、欧州債務危機の再燃不安を背景に、日経平均株価は一時、取引時間中では2月14日以来約3カ月ぶりに9,000円を割る安値水準を付けた。 前日の欧米株が売られたほか、円相場が対ユーロで103円台、対ドルで79円台と高止まりしていることも嫌…

トヨタの営業利益1兆円予想

トヨタ自動車は9日、13年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前年比2.8倍の1兆円になるとの見通しを発表した。前期は東日本大震災やタイ洪水の影響で供給不足となったものの、今期は生産が正常化し、主要地域で販売台数を伸ばす。 これに関する識者の見方は…

東芝は今期、超強気

東芝が8日、13年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比83%増の1350億円になるとの見通しを発表した。国内外の火力・水力発電向け設備の好調が続くことや、前期不振だった液晶テレビ事業などの採算改善、M&A(合併・買収)による増収が寄与する。 売上高は5%…

「コンプガチャ」ショックで成長企業に暗雲

ソーシャルゲームを日本を代表する成長産業に押し上げた収益源の「コンプリートガチャ」が景品表示法に抵触する可能性が浮上し、7日の東京株式市場はソーシャルゲーム関連銘柄が急落。大手のDeNAとグリーはストップ安になり、1日で2千億円もの時価総額が消滅…

ギリシャ連立与党の過半数は微妙か

ギリシャ総選挙の投票が6日朝(日本時間同日午後)始まった。欧州財政危機の震源地となった同国と欧州の将来を占う重要な選挙。投票は同日夜に締め切られ即日開票された。地元メディアの出口調査によると、与党第1党だった全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は第3…

松山市内の山地にレアアースが

ハイテク製品に不可欠なレアアース(希土類)とレアメタル(希少金属)でできた新鉱物を、東大物性研究所と愛媛大の研究チームが松山市内の山地で発見した。大量に存在すれば資源化できる可能性があり、鉱床の有無や埋蔵量などを調査すべきだとしている。 この鉱…

楽して利回り稼ぐ若手投資家

株式相場はそもそも不安定なもの。ならば最初から値上がり益を期待せず、配当収入(インカムゲイン)や、株主優待狙いの投資をしよう――。こんな個人投資家が今、増えている。 埼玉県和光市の会社員、高峰譲吉氏(仮名、28)は08年から日本株投資を始めた。当初は…

難しいドル円相場の展開

ドル円相場の方向が日替わりで変化する展開となっている。 株高で円安・株安で円高(リスク選好・回避)とか、米債利回りとドル円相場との相関性が高いとかといった、公式のようなものがかねてより言われているが、最近はその他通貨の動向に影響されることが…

S&Pがギリシャの長期格付けを引き上げ

S&Pは2日、ギリシャの長期ソブリン格付けを「SD(選択的デフォルト)」から「CCC」に引き上げた。格付け見通しは「安定的」。同国の債務交換が完了したことを受けた措置で、格上げは予想されていた。 ただ格付けが引き上げられたとはいえ、「CCC」はジャンク(…

ロンドン五輪の英国経済波及効果は短期的

格付け会社ムーディーズは1日、今年7-8月に開かれるロンドン五輪について、英国の経済と企業にもたらす恩恵は短期的にとどまる見通しで、建設セクターへの恩恵は既に大半が享受されているとの見方を示した。 英国は五輪の関連施設建設に90億ポンド(146億ドル…