スペイン経済好転は14年からの見通し

スペインのデギンドス経済相は27日、スペイン経済が好転し雇用が創出され始めるには、14年までかかるとの見通し方を示した。
また、公的債務は2013年にピークに達すると述べた。

スペイン政府は同日、欧州委員会に提出する経済安定化計画を公表。それによると、公的債務の国内総生産(GDP)に対する比率は13年に82.3%に上昇し、ピークをつけ、15年には80.8%に低下する。ちなみに11年は68.5%だった。
財政赤字GDPに対する比率は、11年の8.5%から15年に1.1%に低下する。

また、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化は13年に実現できるとした。
経済成長率については、12年はマイナス1.7%となるものの、13年はプラス0.2%、14年はプラス1.4%、15年はプラス1.8%になるとした。
失業率は11年の21.6%から、12年は24.3%に悪化。その後は13年に24.2%、14年に23.4%、15年に22.3%と、徐々に改善するとの見通しを示した。