スペイン国債の債務保証率が再上昇中

16日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、スペイン国債を保証するコストが連日で過去最高を更新。デフォルト確率を37%織り込む水準となった。この日は国債利回りも上昇し10年債利回りは6%を超えた。
 
CMAによると、ロンドン時間11時現在、スペイン債のCDSスプレッドは19ベーシスポイント(bp)上昇し521bp。
西欧の国債15銘柄のCDSスプレッドから成るマークイットiTraxx・SovX西欧指数は3bp上昇の283bp。イタリア債のCDSスプレッドは8bp上昇し3カ月ぶり高水準の443bpとなった。
 
スペインは今週、国債入札を控えている。10年債利回りはこの日、昨年12月1日以来の高水準となる6.15%を付けた。7%はギリシャアイルランドポルトガルが救済受け入れに追い込まれた水準。
インベステック・バンクのアナリスト、エリザベス・アフセス氏は「スペインと危機感染が焦点だ」として、「スペインとイタリアの両方に対処できるような救済基金はない」と述べた。
 
BNPパリバによると、主に高利回りの社債50銘柄のCDSスプレッドで構成するマークイットiTraxxクロスオーバー指数は2.5bp上昇の682.5bp。欧州の銀行・保険25社の優先債に連動するマークイットiTraxx金融指数は4.25bp上昇の251.25bpと、約1週間ぶり高水準。スペイン最大の銀行、サンタンデール銀行CDSスプレッドは12bp上昇し433bp。