東証2部指数が26連騰

21日の東京株式市場では、東証2部株価指数終値が前日比0.2%高の2,308.56と26日続伸した。東京証券取引所情報サービス部の菅原貴道氏によると、同指数の連続上昇記録としては1975年4月9日から5月13日にかけて記録した過去最長に並んだ。

東海東京証券投資銀行本部付の仙石誠マーケットアナリストは、「普段あまり注目されにくい市場でもしっかり上がっているということは、日本株市場全体への資金流入を示唆する」と指摘。先物がない東証2部指数の上昇基調は、「純粋に日本株の先高期待の高まりで、現物市場に投資資金が入ってきていることの表れ」との見方も示した。
仙石氏によると、割安な市場であることも東証2部の特徴として挙げられ、「割安株の修正といった側面もある」という。ブルームバーグ・データによれば、東証2部株価指数の予想株価収益率(PER)は13.04倍、株価純資産倍率(PBR)は0.64倍。一方、TOPIXの予想PERは21倍、PBRはちょうど1倍とあってそれほど割安感はない。

買い手については、東証マザーズジャスダックなどの新興市場も値上がりしていることから、世界的な金融緩和傾向を受けて個人投資家の景況感が好転し、買いを積極化させているという見方がある一方で、東証2部の連騰に目を付けた海外のヘッジファンドの資金が流入しているとの見方もある。