独仏首脳会談での注目点

日本では祝日のために休場となる1月9日は、フランスのサルコジ大統領がベルリンに向かい、メルケル独首相と独仏首脳会合を行うことになっている。
欧州では30日にEU首脳会合が予定されており、それに先立って、独仏両首脳が前回12月に決定したEUの財政規律に関する新規則についてが中心的な議題と思われるが、6日に仏伊首脳会談、11日は独伊首脳会談が行われることから、ここに来て市場の話題となっている、イタリア金融大手ウニクレディトをはじめ、欧州金融機関の抱える問題などについても話し合いが行われるとみられる。

また、2月から3月にかけて実施される、イタリア、ギリシャなどの国債の大量償還を前に、資金繰り関連の話も出てくると見られ、為替取引をしている人にとっては、終了後の発言などに注意しておかねばなるまい。

なお、ESM(欧州安定メカニズム)拡充については、3月のEU首脳会合での話し合いになると見られているが、前もって話が出てくる可能性もあるため、あわせて注意しておきたいところだ。