市場は不安と欲望で動く

まさしく言葉の通り。市場(株価)というのは常に人の思惑を映して動くという意味である。
相場を見ていて不安になれば、持っている株を売ろうとする。
一方、儲けられそうだと思えぱ、欲が働いて買いに出る。つまり、市場は「不安」と「欲望」で動いていくのだ。

だからこそ、株の売買には相場の思惑の流れに潜む「人々の思惑、心理を読むことが大切だ」という教え。これこそが格言の深意だろう。
広く知られる格言「人の行く裏に道あり花の山」や「人が売るときに買い、人が買うときに売れ」といった多くの名言も底流する趣旨は同じ。
人の心理を読んで売買するのが「成功への道」と。

米国の格言「資産家は恐慌時に生まれる」にも通じる。世界だいっ陽光のきっかけにもなった、かつてのニューヨーク株価の大暴落時。
誰もが市場を見捨てて去る中で、逆に買って出て資産を築いた人が少なからずいたのは事実である。

蛇足ながら、市場が「不安」に覆われるとき、株は売られて下落。希望が持てるときには「欲望」が膨らんで買われ、株価は上昇。「人の売るときに買う」のが「成功の道」と経験則は教えている。