高止まりする食料価格

国連食糧農業機関(FAO)は6日、8月の世界食料価格指数は平均213で、前月から変わらずだったと発表した。08年の世界的食料危機に迫る水準で高止まりしている。
米国での半世紀ぶりの大干ばつや黒海沿岸の穀倉地帯の不作により、穀物価格は歴史的高値水準に押し上げられ、08年のような食料危機の再来への懸念が高まっている。
 
FAOは今週、国際社会が迅速な行動をとればまだ大惨事を食い止めることができるとして、関係国にバイオ燃料政策を見直すよう要請し、またパニック的な買いや輸出制限が出る恐れがあると警告している。
 
また、FAOは12年の世界穀物生産について、米干ばつの見通しが悪化したことを理由に、従来予想の23億9600万トンから22億9500万トンへと、4%引き下げた。