スペインがバッドバンク設立

スペインのデギンドス経済相は31日、銀行から不良資産を買い取る「バッドバンク」を設立したと発表した。11月下旬か12月上旬に業務を開始し、存続期間は10年から15年を予定している。
同経済相は記者会見で、不良資産の買い取り価格について「バッドバンクの存続中に損失が出ないようにする必要がある。納税者への影響を最小限にするために極めて重要だ」と述べた。
 
不良資産の買い取り価格はスペイン中央銀行が決定する。資産を移管する銀行は現金、国債、バッドバンクの株式などを受け取る。
デギンドス経済相によると、バッドバンクには欧州救済基金がスペインの銀行再編基金(FROB)を通じて資金を拠出するほか、民間投資家からも資金を募る。また債券も発行する。
同経済相はまた、経営難に陥った銀行を早期に政府の管理下に置くことや、公的支援を受けた銀行の経営陣の報酬を削減するなどの新たな規則を打ち出した。