恐怖の来るは青天の霹靂の如し

趣旨は「恐怖の襲来はある日、突如として…。まさに青天の霹靂の如し」だということ。あの東日本を襲った大地震津波原発事故の恐怖がそうだった。
この言葉が示唆する教訓は、身の危険を防ぐには「常に心の準備をしておくことが大事だ」ということ。いつ何時起きるかわからない恐怖こそ、相場でいうところの「暴落」を意味する。

経験則に見る「暴落」は、だれもが予想もしていない時にいきなり発生するケースが多い。予想ができていれば暴落などはしないから、当然のことだが、投資家には恐怖に違いない。
暴落に直面して対処に戸惑い、ドタバタしてしまってはますます深みにはまるだけ。で、格言としての趣旨は「日ごろから心の準備を怠るな」という教え。

要するに「慌てふためき自分を見失ってしまうのが一番よくない」ということである。同趣旨につながる格言は数多い。ずばり「ドタバタは避けよ」の言葉がその典型。
「狼狽売りは慎むべし」も同じ。周りにつられて慌てて売って、後で「しまった」といったことはよくある。日ごろの「心の準備」があれば、暴落の恐怖に遭遇しても最悪の事態は避けられるはずだ。