強弱は いうより聞けよ 相場道 聞いて益あり 言うて得なし

相場の見通しや有望株について、得意げにあれこれ理屈を言いたがる人がよくいる。そんな人ほど相場下手。聞き上手こそ成功への道というのが格言の趣旨。
人の話に耳を傾ければ、いい情報も入ってこようし、知識も増す。だから成功する。話し上手、しゃべりたがりは、えてして自分の相場観にこだわり、聞く耳を持たない。己の言葉に縛られがちで、失敗ばかり…。
 
ずばり、「賢者は聞き、愚者は語る」の格言もある。
「話し上手より聞き上手」のほうが、相場では成功する可能性が高いというものだ。
「強弱の上手、商いの下手」の言葉も同じ意味。相場についてあれこれ講釈を垂れるのが得意という手合いに限って、実際には相場下手が多いというたとえである。
評論家と呼ばれる人たちのように、相場理論に通じた人は多い。そんな人が相場で儲かっているのかといえば、必ずしもそうではない。
 
別の格言に言うように、「論をたて、相場の逆を張る人は、人に論で買っても相場には負け」なのだ。要するに、相場の強弱は理論ではなく、実践であるということ。男は黙って勝負するに限る。